太陽光発電のしくみ
太陽電池を使って発電した電気は、パワーコンディショナーにより直流電力から交流電力に変換することで、ご家庭内のさまざまな家電製品で使うことができるようになります。また、発電した電力量がご家庭で使用している電力量を上回った場合は、電気を電力会社に売ることができます。反対に、曇りや雨の日など発電した電気が足りない場合や夜間などは、従来通り電力会社から電気を買います。売買の切替は自動で効率よく行われます。
太陽光発電の大きな5つのメリット!
1. 電力を使いながら収入を得られる(売電収入)
太陽光発電では、発電システム設置後に適用される、余剰電力買取制度というものがあります。
これは、太陽光発電システムで発電した電力量から、家庭で消費した電力量を差し引き、余った電力(余剰電力)を電力会社が通常より高単価で買取ってくれる制度です。
太陽が出ていない朝と晩は、設置前と同様に、電力会社から電力を買うことになりますが、太陽が出ている日中は購入時よりも高単価で余剰電力を売電することが可能。一般的に、太陽光発電で発電する電力量の約60%が余剰電力になると試算されています。
なお、太陽光発電の売電価格については下記の通り推移しています。太陽光発電システムを設置してから10年間は、当初決められた売電価格で電力会社が継続的に買取ることが義務づけられています。これにより、太陽光発電システムを早く導入すればするほど、高い価格で売電することができ経済的メリットも期待できそうです。
★太陽光発電の売電価格
平成22年(2010年)48円
平成23年(2011年)42円
平成24年(2012年)42円
平成25年(2013年)38円
平成26年(2014年)37円
平成27年(2015年)33~35円
平成28年(2016年)31~33円
※(住宅用(低圧供給)で設備容量が10kW未満のものが対象)
2. 電力を使いながら地球環境に貢献できる
まず、太陽光発電のエネルギー源は太陽の光。
サンサンとふりそそぐ太陽光は枯渇することのない無限のエネルギー源と言えるでしょう。世界中どこでも技術を応用することが可能な太陽光発電は、世界規模で活躍が期待されています。
これとともに、大きなメリットは環境負荷が小さいこと。発電時に二酸化炭素などの大気汚染物質が発生することはなく、環境にやさしいクリーンなエネルギーです。電気を使いながら地球環境に貢献できるのは嬉しいですね。
3. 導入しやすい発電システム
次なる太陽光発電の特長は、日当たりが確保できればどこにでも設置可能な発電システムであること。
太陽光パネルは多くのメーカーから発売されています。また、発電効率が一定なので屋根などの設置場所の大きさに合わせて自由に設置規模を決めることが可能。一般家庭から大規模発電施設(メガソーラ)までさまざまな施設で導入されています。
また、太陽光パネルはだいたい20年以上となっており、他の発電システムに比べ長寿命。販売各社が充実の保証サービスを展開しているので、あわせて活用したいですね。
さらに、近年では、太陽光発電メーカーの競争が激化してきています。国内メーカーだけでなく海外メーカーも参入しており、販売価格は下降傾向です。初期費用が下がるほど投資回収できる年数が減少するのでメリットを享受できる期間が長くなるといえます。
4. メンテナンスがほぼ必要ない
太陽光発電が故障しにくいシステムのため基本的にメンテナンスがいりません。つまり、設置さえすれば、あとは勝手に太陽光を取り込んで電力に変換してくれるのです。風力発電のように、どこかのパーツが動くこともなく、太陽光が当たるところに設置すれば、それだけで電力をつくってくれるので、金属の摩耗や破損といったことは稀です。ですので、一度設置してしまえば、アフターケアはほとんど必要ありません。
5. 非常時の電力確保
最後にご紹介するメリット、非常時の電力確保です。
万が一、自然災害が起き停電になってしまったとしても、太陽光発電システムでは最低限の電力を確保することが可能。ラジオやテレビから情報を収集し、携帯電話等の連絡手段を確保できます。これは非常時には、安心できる大きなメリットとなるでしょう。
住宅用蓄電池を備えれば使用できる電力量も増え、さらに不安も解消できるでしょう。
いかがでしたでしょうか?
メリットがたくさんある太陽光発電。環境にやさしい自然エネルギーの太陽光発電に、これからも注目していきたいと思います。